飲みやすいお酢

★アイデア次第で活用法さまざま
「オークスハート 日本橋店」の小林周平店長によると、「秋冬のおすすめは、お酢をお湯で割った『ウォーム美酢』。『飲むアプリコット&オレンジの酢(蜂蜜入り)』(1260円)や『飲む西洋梨の酢』(同)などは、焼酎のお湯割りに入れてもおいしいですよ」。お酢が体を温める機能に注目したもので、「70〜80度のお湯で割るとお酢の匂いも気になりません。新陳代謝も高まりますよ」。焼酎の水割りには、「飲むブルーベリーの酢」(同)や「飲むピュアグレープフルーツの酢」(同)などが人気だという。

一方、ミツカングループ本社(愛知県半田市)のおすすめは、「アイスクリームに『甘熟りんご酢』『甘熟黒酢』などをかけたデザート」(同社)だ。今冬は、飲料酢をスープに入れたレシピを提案する予定で、「アイデア次第でさまざまなシーンで使えるのが飲料酢。具材をたくさん入れた栄養満点の『酢−プ』は、特におすすめです」(同社)という。

★飲みやすくておいしいお酢が続々登場
キユーピー(東京都渋谷区)の「純粋玄麦黒酢」(360ミリリットル、1500円)は、「黒酢バー」で使用している飲料酢。精白していない大麦だけを熟成させた濃厚な黒酢だ。同社広報室の竹内綾子さんは「ツンツンとしたお酢の飲みにくさがない黒酢です」。

また、カルピス(東京都渋谷区)では、国産純玄米黒酢を使用した「飲む黒酢&『カルピス』」(500ミリリットル、998円)を発売。同社広報部の本田優さんによると、「当初はギフトセット用だったのですが、自家用にと購入される方が多かったことから単品での発売を開始。今年のお歳暮ギフトには、『ホットで飲むはちみつのお酢』も加わります」。

人気の飲料酢と食酢ドリンク
【飲料酢(希釈タイプ)】
★「黒酢&五穀酢ドリンク」「梅酢&りんご酢ドリンク」/キユーピー/360ミリリットル、665円=そのまま、もしくは2〜3倍に薄める。「黒酢&五穀酢ドリンク」は、大麦黒酢、米黒酢と五穀酢(玄米、粟、小豆、大麦、キビ)を使用。ハーブを漬け込み香り豊か
★「ぶどう酢」/ミツカン/500ミリリットル、399円=100%醸造酢で、飲料のほか、ドレッシング、マリネ、デザートなどに使用できる
★「キッコーマン 蜂蜜柚子酢(はちみつゆずす)」/キッコーマン/500ミリリットル、816円=4倍希釈。約6個分のユズ果汁でクエン酸豊富
★「THE VINEGARS/飲むお酢&『カルピス』」シリーズ/カルピス/500ミリリットル、998円=5倍希釈。国産純りんご酢使用の「『飲むりんご酢&『カルピス』」、国産純ぶどう酢と赤ぶどう果汁の「飲むぶどう酢&『カルピス』」、「飲む黒酢&『カルピス』」の3種
【食酢ドリンク(ストレートタイプ)】
★「su.no.mo」シリーズ/ミツカン/125ミリリットル、105円=リンゴ酢にリンゴ果汁とレモン果汁をブレンドした「アップル&レモン」と、黒酢にウメ果汁をブレンドした「黒酢&うめ」が新登場
★ヤクルト「紅酢ドリンク」/ヤクルト/125ミリリットル、105円=紫芋(アヤムラサキ)搾汁から醸造した紫芋酢(紅酢)を1個当たり10ミリリットルにザクロ果汁とハチミツを加えた。紫芋由来ポリフェノール20ミリグラム含有
★「アサヒ りんご酢 飲みやすくしました」/アサヒ飲料/280ミリリットル、137円=リンゴ果汁とハチミツをプラス。ビタミンB6入り
★「ポッカ おいしく飲めるレモン酢」/ポッカコーポレーション/125ミリリットル、110円=レモン果汁とレモン酢にハチミツを加え、レモン由来の天然クエン酸を1本あたり1500ミリグラム含有
★「カシス−+黒酢」/明治製菓/50ミリリットル、294円=カシス果汁に、オリジナル厳選熟成玄米黒酢を加えた健康志向飲料。1本当たりカシスポリフェノール130ミリグラム、黒酢10ミリリットル配合v
★「5種の果実酢」/伊藤園/200ミリリットル、105円=リンゴ、ブドウ、パインナップル、うめ、レモンから醸造した果実酢に果汁とハチミツを加えた。有機酸とビタミンCが摂取できる

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手軽にグイッと「飲料酢」

おいしくて飲みやすい!手軽にグイッと「飲料酢」

健康が気になるサラリーマンやOLで大にぎわいの「黒酢バー」。冬はホットで飲める食酢ドリンクなど工夫をこらし、売り上げも上々だ(東京・JR新橋駅)
健康志向を背景に根強いブームが続く酢。いまや、食酢関連市場は5年前の1・4倍の約500億円にも膨らんでいる。その中でも、人気を牽引しているのは、黒酢や果実酢などを使用した飲料酢。6月に新橋駅構内に誕生した、お酢の健康ドリンク専門店「黒酢バー」は、サラリーマンで大にぎわい。デパートのお酢専門店では、前年比130から180パーセントの売り上げという好調ぶりだ。さらに、飲みやすくておいしい新商品が続々登場し、飲料酢市場はさらに活気づいている。

6月29日、JR新橋駅構内に誕生した「黒酢バー」。それまでの牛乳スタンドを改造、立ち飲みスタイルの食酢専門店として変身したものだ。

定番メニューは、水割りの「純粋玄麦(げんばく)黒酢」(150円)や「黒酢&豆乳」(250円)、「黒酢&ブラッドオレンジ」(300円)など11種類。秋冬は、「ビネガースープ 黒酢&ジンジャー」(300円)などホットドリンクも加わった。店頭では、さっと飲んで仕事に向かうサラリーマンが目立ち、「出勤途中に飲んでいる」「お酢のイメージががらりと変わった」と好評だ。

同店を展開する日本レストランエンタプライズ(NRE、東京都港区)広報室の近藤昌昭次長、「当初予想の約2倍の1日1000杯ほどを販売。40〜60代のサラリーマンの利用が多く、全体の6割が男性。人気は『純粋玄麦黒酢』や『黒酢&豆乳』ですね」と話す。

この新橋での成功をきっかけに、「黒酢バー」は渋谷駅、市川駅でも展開、「今後、首都圏を中心に店舗を増やしたい」(同次長)と好調だ。

一方、昨年6月にオープンした日本橋高島屋(東京都中央区)のお酢の専門店「オークスハート 日本橋店」も絶好調だ。内堀醸造(岐阜県八百津町)が展開する同店では、果実を発酵させて作った果実酢に果汁を加えた飲料酢「デザートビネガー」が中心。 小林周平店長は、「オープン以来、右肩上がりで推移。通常期で前年同月比約130パーセント、ギフトシーズンなどでは前年同月比180パーセントの売り上げがあり、平日で1日約250本、休日で約400本、7〜8月など多い日には、1日約800本を販売しています」と話す。

こうした食酢ドリンク人気の背景について、小林店長は、「水割りだけでなく、牛乳や焼酎で割る、夏は凍らせて冬はホットでなど、さまざまな提案をしてきたことが、需要拡大につながっているのでは」とみる。

また、NREの近藤次長は「黒酢ブームも、飲みにくさから下火になったが、今年の飲料酢ブームを牽引しているのは、クセや匂いが少ない甘めのお酢。手軽でおいしい食酢ドリンクが登場したことが需要拡大の背景にあります」という。

また、家庭で気軽に飲める飲料酢の新商品も続々登場。進化する食酢ドリンクは、健康ブームを背景に快進撃を続けている。

■お酢の健康効果
ミツカングループ本社によると、「お酢の健康効果は血圧やコレステロール、血糖値の抑制など」で、血圧では、酢酸が血圧の上昇に大きく影響する“レニン・アンジオテンシン系”という血圧調節機構に直接働き掛けて抑える効果があることが解明されている。
同社の研究によると、「1日15ミリリットル、約6週間の摂取で、血圧が平均10mmHg下がった」という。ほかに、カルシウムを食品から引き出す溶出効果とカルシウムの吸収率を上げる効果や、糖を摂取する際に、同時に酢を摂取することで、消耗されたグリコーゲンの再補充を促進。血中乳酸の上昇も抑制し、疲労回復にも役立つ。

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